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Archive for 9月, 2014

8月18日から20日にかけて、県外フィールドワークを行いました。
今回は、最終日3日目に伺った佐賀県有田町の様子をお伝えします。

佐賀県有田町は、人口2万1千人余りの小さな町ですが、有田焼の窯元は100軒近くあり、人口の6割は何らかの形で陶磁器に関わって暮らしています。
そんな町でライフスタイルの変化や輸入食器の増加などが原因で衰退していた有田の窯元業界存亡の危機に活路を見出したのが、佐賀ダンボール商会の石川慶蔵社長です。
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石川社長には、「世界に羽ばたけ!有田焼~松下幸之助哲学に学ぶ有田焼再生と商品開発物語~」というテーマでご講演いただきました。
もともと有田焼の商品の箱をつくっていたという石川さんは、有田焼の復活ひいては有田町の活性化のため、「400年後の人たちが感動をする世界初の万華鏡をつくろう」と、異業種10社を巻き込み、有田焼の万華鏡をはじめ、ボールペンや時計など世界でも類をみないコラボ商品を開発し、成功させました。
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しかしその裏には、病気と闘いながらも夢を追い続け、松下幸之助の哲学をもとに忠実に実践を積み重ねた努力と根性がありました。県や焼き物の専門家、マーケティングの専門家などに「有田焼で万華鏡なんて難しい、無理だ」と言われながらも、石川社長は夢を叶えるために「不況こそ発展のチャンス。道は無限にある」「一人の知恵には限りがあるが、多くの人たちの周知を集めれば不可能が可能になる」という松下幸之助の言葉を胸に、動き続けたそうです。石川社長のお話から、事業を成し遂げるためには、ひとつの思想・哲学を軸として持ち、周りに訴え続ける、行動し続けることが必要であることを学びました。
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石川社長の講演後は、有田焼を生産する源右衛門窯を見学させていただき、店長の小島大二郎さんにお話を伺いました。ひとつひとつが全て手作りで、その工程を実際に見ることで、有田焼の価値と歴史の重みを肌で感じることができました。
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全てのプログラムが終了し、福岡空港への帰路では、振り返りセッションを行いました。
塾生ひとりひとり、今回の九州フィールドワークで学んだことを自分の事業にどのように活かしていけるか考えていきました。
●どの視察先においても、自らの課題をそれぞれの場面や歴史、背景におきかえて、
 解決策を何度も何度も試行錯誤し、考え抜かれていたことが印象的だった
●前向きで失敗を恐れずに進んでいることが分かったので、私の事業も辺境から変革を
 生み出すようなものにしていきたい
●「自分がこれまでやってきたことは間違いではなかった」と再確認、納得できた時間だった。
 頭だけではなく、実践することを大切にしていきたい
など、さまざまな意見が交わされました。
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これで県外九州フィールドワークのレポートは終了です。
今回、ご協力をいただきました皆様、ふくしま復興塾のために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
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8月18日から20日にかけて、県外フィールドワークを行いました。
今回は、2日目に伺った佐賀県武雄市の様子をお伝えします。

始めに訪問をしたのは、地方分権化を進め、さまざまな分野で改革を進める、武雄市役所です。
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まず樋渡市長からふくしま復興塾塾生に向けて、ビデオメッセージをいただきました。「革命は辺境からしか生まれない。地域からしか本当のことは生まれない」という激励のメッセージをいただき、隔たりや境目をなくし、やる気のある人といかに組むことが大切かを考えさせられました。

その後、つながる部企画課長兼フェイスブック・シティ課課長の山田恭輔様にご講演をいただきました。
武雄市には、フェイスブック・シティ課をはじめ、「お結び課」「いのしし課」「たっしゃか課」など、さまざまな珍しい課があり、武雄市はひとつひとつのネーミングも大切にし、いかに多くの方に興味を持っていただけるか、知っていただけるか、住民の目線に立った情報発信に力を入れています。

山田様には、武雄市が全国的にも有名になった背景や、その裏にある考え方、チーム力についてお話いただきました。
情報発信に力を入れるきっかけとなったのは、武雄市がドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ地の誘致に成功し、その中で職員や市民が一体となったことでした。市民を巻き込み、つながることで新しい価値観や幸福感が生まれるという経験から、平成23年に「つながる部」がスタートし、数々の取り組みを現在も日々行っているそうです。
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武雄市では、ほとんどの職員がツイッターやフェイスブックのアカウントを取得しています。フェイスブックをひとつのツールとして、市民と市長、市民と職員、市民と市民など、さまざまな「つながり」が生まれ、双方向のコミュニケーションを実現し、その結果、住民から強い信頼関係を得ています。

これは、市長が職員に対して明確な目標を指し示しているだけではなく、職員ひとりひとりが「できない理由を探すのではなく、できる理由を考える」といったマインドを持っているからだということが分かりました。リーダーシップを支えるフォロワーシップ、メンバーシップが欠かせないということを学んだ貴重な時間となりました。

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次に訪問したのは、スマイル学習を取り入れた小学校のひとつ、武雄市立御舟が丘小学校です。
スマイル学習は、タブレット端末を家庭に持ち帰り、動画による予習を終えてから授業に臨む「反転学習」方法で、武雄市では今年からすべての児童にタブレット端末を配布しています。

スマイル学習の概要と実践の様子について、教頭の市瀬次生先生にご講演いただきました。
スマイル学習に取り組む目的は、授業で協働的な問題解決能力を育成することを第一に、児童がより意欲的に授業に臨めること、教員が学習者の実態を正確に把握して授業に臨めることを狙いとしています。

スマイル学習は今まさに、実施検証をしている段階であり、課題は多くあるようですが、武雄市内の先生方が「成功するまでやってみる」精神のもと、一体となって取り組んでいると実感できる事例でした。
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最後に訪問をしたのは、全国でも有名な「武雄市図書館」です。
武雄市図書館は、TAUTAYA等を経営する民間企業のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が受託運営をしています。図書館利用者を顧客とみなし、究極の読書体験の提供に徹底的にこだわった新しい取り組みを視察しました。
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視察の後には、各塾生が現在進めている事業計画書のフィードバック会を実施しました。1期生メンターやトーマツメンターの方々も含めて、2時間みっちりディスカッションしました。
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武雄市役所の皆様、武雄市立御舟が丘小学校の皆様、ありがとうございました。
次は、最終日3日目の佐賀県有田町の視察の様子をお伝えします。

8月18日から20日にかけて、県外フィールドワークが行われました。
場所は九州で、大分県、佐賀県を訪問しました。
今回は1日目の大分県佐伯市、塩糀ブームを巻き起こす先駆けとなった糀屋本店での様子をお伝えします。

糀屋本店は、佐伯市で320年以上の歴史を持つ糀屋で、塩糀を開発し日本だけでなく世界に進出しています。

最初に「~経営視点~ 温故知新、伝統を現代に送り出す」というテーマで9代目である浅利妙峰様にお話をうかがいました。

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塩糀を使った卵焼きとハンバーグを頂きながら、糀屋本店の歴史と、塩糀開発の裏側についてお話していただきました。
糀屋の経営が難しくなってきた中で、妙峰様は江戸時代の書物からヒントを得て、塩糀を開発されました。また、その作り方を秘匿せず、日本や世界へ向けて発信したり、自ら料理教室を開くなどし、塩糀の普及に努めています。

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古いものの中から新しいものを生み出す、温故知新の心得や、必ず物事を解決する強い意志を持つことの大切さを学びました。

次に10代目代表の浅利良得様からは「~地域視点~ 地域と糀屋、代を継ぐこと」というテーマでお話いただきました。

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大学時代にまちづくりを学んでいくなかで、衰退していく地域の姿に危機感を覚えた良得様は、糀屋を継ぐこと、地域を継ぐことを決意し、10代目として奮闘しておられます。佐伯の人たちのおかげで続いてきた糀屋であり、自身も育てられてきたので恩返しをしていきたい、佐伯の食文化を守ってきた糀屋を守りたい、伝えていきたいという熱い思いが伝わりました。

最後に、Uターンで地元にもどり、コンサルティング会社であるKOKEN corporationを起業した浅利善然様に「~社会企業家~ 経営コンサルタントとして」というテーマでお話しいただきました。ビジネスの面で糀屋を支える、佐伯を支える具体的な施策などを伺いました。

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地域企業の経済的発展を目標に佐伯の様々な企業のために尽力されています。
ダイレクトマーケティングを軸にし、糀屋でのDM企画では3万通も発送し、大きな成果を得ています。また、海外での糀文化の定着も目指しています。

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夜は佐伯市でまちづくりを行う方々と懇親会を行いました。
お酒を酌み交わしながら、多くの意見交換が行われ、とても有意義な時間となりました。

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B級グルメの佐伯ごまだしうどん大作戦の皆様とは、10月18-19日に郡山で行われるB-1グランプリでの再会を約束しています。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次は、2日目の佐賀県武雄市についてお伝えします。